お話を伺った方

お話を伺った方
製造部 参事 及川悦郎 様

明治18年創業。生麺、乾麺、ゆで麺などを企画、開発、製造、販売しています。原材料を吟味し手間と時間を惜しまずおいしさを追求。また地域資源活用への取り組みや飲食店の運営も行ってい
ます。

雇用している障害種別:身体障害、知的障害、精神障害

正直なところ義務としてのスタートでしたが、今では全員がしっかり戦力になっていて、いちばん長い方ですと勤続15年になります。そのような実績もあり、当社社長は障害者雇用に積極的で、障害者就職合同面接会などにもできるだけ参加し、法定雇用率などに関わらず、採用には前向きです。また、現在「採用プロジェクト」という採用の仕組みを作り、各部署から担当者を出し、ホームページの充実やガイダンスの開催などを通じて、障害のある方に限らず、幅広い人材を採用したいと考えて力を入れています。

現在雇用している障害者は9名です。3年前に比べて人数は3倍になりました。身体、知的障害のある方は以前から雇用していたのですが、一昨年初めて精神障害のある方を採用しました。初めてのケースでしたので、問題や行き違いが発生したこともあります。そのようなときは、障害者就業・生活支援センター「ゆい」に連絡し、相談しながらこまめに対応いただいています。本人の意向も合わせて作業を選び出してから面接を行います。障害者雇用は企業の社会貢献のひとつと考ています。

知的障害のある方は、数字や用語の記憶が苦手です。できることは限られますが、製造ラインに立てれば問題はありません。ただ問題は、公共交通機関の時間が出退勤時間になかなか合わないことですね。徒歩、自転車、自家用車など通勤手段の確保が採用の条件のひとつになります。精神障害のある方をなかなか採用してこなかったのは、周囲の理解を深めてからにしたかったからです。
外からは分かりにくい障害でも、そこを隠さず周囲の従業員に伝え、理解を求める、ということを大切にしています。それは、ふと症状が出たとき、休んでいると「優遇されている」など誤解されないようにするためです。また、大勢の中にいるのが苦手だという方もいます。ちなみに精神障害のある方1名はコンピュータの打ち間違えをほとんどしませんでした。ご本人も気付かなかった能力だったんです。そして集中力がすごい。ただその分ちょっと疲れやすいので、それぞれに合わせた配慮が大事ですし、何より一緒に働く人たちの理解を得ることは重要です。

障害者を雇用する上で、現場管理者は優秀な人材を望みます。楽ですし、それが普通かもしれません。でも、障害者雇用の「社会
貢献」の意味も理解しなければなりません。先にお話ししたように健常者に匹敵する能力をお持ちだというケースもあります。採用にあたっては、障害者と会社、そして支援機関などと一緒に面接を行い、あるいは体験していただいて、お互いに納得し、人柄などももちろん考慮しています。誰でも得手不得手、器用不器用があるのですから、障害があるからとためらわないで、しっかり役割を持ってもらうこと。そうすればきっと戦力になるはずです。

■雇用事例4コマ「大勢の作業は苦手でも特異を活かせる仕事が見つかりやがてはスペシャリストに!?」

 

■お問い合わせ

ひゅーまにあ総合研修センター アシストグループ [email protected]