お話を伺った方

お話を伺った方
介護長 阿部 寛 様

東松島市の山辺にある、介護老人保健施設としては県内有数の広さを誇る施設です。農業に携わっていた利用者が多く、菜園での野菜づくり、夏・秋の収穫祭も実施。ご家族の方にも参加を呼びかけ、ご家族との結びつきを大切にしています。

雇用している障害種別:身体障害、知的障害、精神障害

当施設では、平成22年に初めて身体障害のある方を採用致しました。震災以降、雇用は地域貢献のひとつと捉え、法人全体で積極的に採用を進めています。身体障害のある方は、もう何十年も前に指を欠損された方ですが、ずっといろいろなお仕事をされてきた方なので、こちらもその障害を特に意識することもありません。また、平成24年頃には知的障害のある方を採用しました。この方には、施設内の洗濯や洗濯物をたたむ作業をお願いしています。また、支援学校からの見学や実習も積極的に受け入れています。

知的障害のある方に入っていただいた時点では、障害に対するスタッフの理解もなかなか得られにくいこともありました。そこで、ジョブコーチ※の方や宮城障害者職業センターの方に来ていただいて、施設職員全体での勉強会も開きました。職員だけでは難しいと感じたことは、地元の関係機関と連携し、法人全体で受け入れるべき、と言う理解が広がりました。今では、職場になくてはならない存在です。当施設は医療法人ですので、身体的な部分はバックアップできる体制になっています。今後も知的障害のある方を1名実習で受け入れる予定でいます。

法人全体での研修会を通じ、職員の間には、障害についてばかりでなくその人の個性への理解も深まったと感じています。業務は、基本的にはその方にできる仕事を切り出してお願いしています。でも、仕事の種類や量があまり多くならないよう、そこは気をつけています。一方、例えば私生活の方で夜更かししてテレビを見てしまい、翌日眠そうにしていたりするときはこちらもしっかり注意します。働いていただく以上は、責任あるプロとしての仕事ができるように理解してもらうことは大切なことです。
また、業務の現場ではパート職員が実質的な担当者として付いています。手順を紙に書いて張り出したりして、本人が確認・理解しやすいように工夫をしています。洗濯スタッフとして特別扱いはしていません。現在、仕事はまだ限定している状況ですが、本人は他の仕事にも興味がありそうですので、少しずつステップアップしていただけたらと感じています。お祭りが好きな方なのでレクリエーションや行事にも積極的に参加されて、私たちも嬉しく思います。

障害を理解することも大事ですが、その方、個人への理解も大切ですね。職員と同じに・・・は難しいですが、仕事としてお願いできることはきっと用意できると思います。手が足りていない部分をお手伝いいただきながら「働いてくれてありがとう」という感謝も、もちろん忘れてはいけません。研修などで企業として障害者雇用への理解を全員で深めて、お互いに踏み出し、歩み寄らないとわからないことはたくさんあります。「仕事の仲間を育てるんだ!」という思いをみんなで持てたらいいなと感じています。

■雇用事例4コマ「新人時代の注意時事項を書いた張り紙はずっと今でも大切なお守りです!」

 

■お問い合わせ

ひゅーまにあ総合研修センター アシストグループ [email protected]