お話を伺った方

お話を伺った方
代表取締役 酒井實 様

平成5 年、この地域の新しい光として農業を主軸として創業。4 ヘクタールある水稲と7,650 平方メートルあるハウスでの水耕栽培により、みつ葉、チマサンチュ、大葉、米を主に生産しているほか、加工品としてしそ巻きを製造・販売しています。

私は20 歳の頃に、障がい者を雇用している東京の会社でアルバイトをしており、宮城に戻ってきた時から、障がい者と一緒に仕事がしたいと考えていました。こうして会社を立ち上げたのですが、私の思いを知っていた役場の職員を通じて、最初の一歩として、精神障がいのある方を雇用したのが始まりです。
この方が素直に仕事に取り組むのを見て、さらに雇用したいと思い、再度役場の職員から障がいのある方を紹介してもらいました。こうしているうちに、4 年ほどで知的障がい者4 名、精神障がい者4 名の合わせて8 名を雇用しました。

障害のある社員には、みつ葉やチマサンチュを植える前の段取り、すぐに苗を植えるためのパネルの交換・洗浄、育った苗を抜く作業など、一般社員のお手伝いをお願いしています。
障がい者の業務について、一般社員と同じような仕事を見つけようとするから、「障がい者ができる仕事はうちにはない」と思うのであって、彼らを必要とする仕事は必ずあります。作業を円滑に進めるためのお手伝い的な仕事でも、彼らは喜んでやってくれますので、それぞれの職場で探してみてください。彼らは必ず貴重な労働力になります。
私も障がい者雇用についてはわからないことが多く、特に採用後における「仕事を覚えてもらうためにはどうしたらよいか」などについて、現場の管理者や役場の職員、保健師、障害者就業・生活支援センターの職員等を参集し、様々な視点から意見交換を行うケア会議を月に1 回開催しています。

障がい者雇用を始めた当初は、障がい者雇用に関する情報が世間的にあまり多くなかったため、社員から「なぜ障がい者を雇用するのか」という純粋な疑問が湧いてきました。
そこで社員を集め、「皆さんの周りを見渡してみてください。今は障がい者がとても多くなっています。皆さんの周りにはいないですか」と問いかけたところ、身近なところに多くの障がい者がいることがわかりました。私は、「地域のなかで、身近に障がい者はいます。そういう人たちと地域で一緒に生きていくことはごく当たり前のことです。だからこそ障がい者雇用を考えていかなくてはならないと思っています」となにかあるたびに話しています。
弊社の社員と同じような疑問は、地元の周辺地域からも聞こえてきましたが、私の理念をこれまで20 年近く伝えてきました。そのおかげで、社員や地域の人たちの理解が広がりましたし、時代を経るごとに弊社の障がい者雇用は評価されるようになりました。とても嬉しいことです。
弊社では、周りの社員が障がいのある社員の状態を常にチェックしており、体調や仕事の状況に異変がみられればすぐに対応できる環境となっています。問題があれば、ケア会議にも出席してもらっている保健師や障害者就業・生活支援センターの職員等にも相談しながら、早め早めに対応するようにしています。

障がい者は素直ですし、根気よく説明すればちゃんと仕事ができます。どんな仕事場でも足下をよく見れば、ひとつやふたつは障がい者のやれる仕事が必ずありますので、それを見つけて欲しいと思います。

■雇用事例4コマ「職場の人たちからそして地域の人たちからの理解がうれしい」

■お問い合わせ

ひゅーまにあ総合研修センター アシストグループ [email protected]