お話を伺った方

お話を伺った方
課長 佐藤茂 様

昭和9年創業。【「人・自然・地域」の調和を大切にし、健康で豊かな食文化を創造する企業】を理念に、笹かまぼこ・揚げ蒲鉾などの魚肉練り製品や、牛タン入りつくねなどの惣菜製品を製造販売。さらに全国蒲鉾メーカーや全国ハムメーカーを通じて、全国の食卓へ石巻の味を提供しています。

創業81 年になりますが、常に地域への貢献を意識して経営してきましたので、障がい者雇用が制度化する以前から地域に対する企業の責任として、2 名の障がい者を雇用させてもらっていました。
しかし東日本大震災後に、障がい者の雇用状況が想像以上に厳しいと耳にしましたので、2014 年9 月のハローワーク主催の合同面接会に参加したのをきっかけとして、新たに3名の方を雇用することになりました。
弊社も創業以来、この地域に可愛がっていただいたことで事業を継続することができましたので、その恩返しも含め、雇用と美味しいものをつくって、さらに喜んでもらえるよう努力しています。

現在、身体障がい者2 名、知的障がい者1 名、精神障がい者2名の合わせて5名の障がいのある社員が働いています。
障がいのある社員には、食品加工の流れ作業の中で、補助的な仕事をしてもらっていますが、知的と精神障がいのある社員のプレッシャーにならないよう、簡単で単純な作業を切り出して担当してもらっています。
障がいのある社員はときどき体調不良などで休んだり早退したりすることもありますが、想定内ですので特に心配はしていません。日頃から障害者就業・生活支援センターや特別支援学校などと密に連携を図り、本人に対するフォローをしてもらっているため、自分たちで考えていたよりは苦労していません。
先日も特別支援学校から職場実習を受け入れたばかりですが、要望があれば今後もさらに採用していきたいと考えています。

他の会社がどのようにして障がい者雇用に取り組んでいるのかあまりわからないのですが、弊社では、障がいのある社員がプレッシャーを感じたり心の負担となったりしないような仕事を担当してもらうように配慮しています。
食品加工の機械はもともと安全に配慮されていますが、けがや事故などがないように、現場の監督者が十分に目を配るよう心がけています。
安心安全な食品をつくることは大前提ですから、障がいのある社員もその他の社員も同じように、現場に入る前に衛生に関する教育を行っています。また、障がいのある社員が「ホウ・レン・ソウ」など、社会人としての基本的なスキルを身につけられるよう、周りの社員から積極的に声をかけるように指導しています。
最後になりますが、20 年前から社内では、名前に「さん」づけ「君」づけをし、絶対に呼び捨てにしないことを徹底しており、誰に対しても丁寧な言葉づかいをすることをひとつの社是としています。そのため障がいのある社員にも余計なストレスをかけず、ほかの社員ともフレンドリーな関係を築くことができていると思います。

弊社でも課題となっていますが、制度説明中心の勉強会やセミナーだけではなく、職場環境の整備やメンタルヘルスケアなどにおける企業の具体的な取組事例を知ることができるセミナーなどに参加して、少しずつ障がい者雇用を理解することが大切だと思います。
また、障がい者雇用に際しては、障害者就業・生活支援センターや特別支援学校など多くの支援機関の方が親身になって協力してくれますので、これらの方々と一緒になって、まずは職場実習などから始めてみるといいと思います。

■雇用事例4コマ「雇用とおいしいものを一生懸命につくりこのすばらしい地域に貢献」

■お問い合わせ

ひゅーまにあ総合研修センター アシストグループ [email protected]