お話を伺った方

お話を伺った方
深田丈史 様

計量機器のトップメーカー寺岡精工のグループ会社として1965 年に設立。単に商品を販売するのではなく、大きく変化を遂げる流通業界、食品製造業、飲食店などお客さまのニーズを常に現場で感じ取り、新しいご提案でお役に立つために、現場からの発想によって新たな常識を創造しています。

企業は社会貢献するためにあり、利益を上げ税金を納め雇用を生み出すことが役割と考えていますので、その1 つとして障がい者の雇用に取り組んでいきたいという意識が会社としてありました。
しかし、いつどのように誰を採用するというアクションがなかったので、障害者雇用納付金制度の対象企業となったことを機会に、障がい者雇用に取り組み始めました。ハローワークに相談しながら、合同企業説明会への参加や仙台市障害者就労支援センターにお願いして、単独の説明会を開催させていただきました。
法定雇用障害者数は4 名でしたが、一度に4 名を採用することは難しいと判断し、2012 年から3 年続けて各年1 名ずつ採用しました。
障がい者を法制度の中できちんと受入れて、その方の持っている力を最大限発揮してもらい、楽しく働いていただけるような環境づくりを目指しています。

初年度は手探り状態でした。そこで、ハローワーク主催の合同企業説明会に参加するなどして、現在までに精神障がい者を3 名雇用しています。
障がいのある社員の業務は、基本的には事務の仕事がメインで、パソコンを使用して商品の受注から納期管理まで一般社員と変わらない仕事をしてもらっていますし、2名の障がいのある社員は電話対応もしています。
これまで退社せず続いているのは、無理なことは無理と言える環境や休みの要望などを言いやすい雰囲気づくりをしているからだと思います。
さらに、入社してから仕事を通じて多くを学習しているようで、作業能力のレベルが確実に上がっており、当初は簡単なことしかできませんでしたが、1 年後には少し複雑な資料も作れるようになりました。

障がいのある社員を特別視せず、他の社員に接するように当たり前に接しています。
ただ、入社前には「こういう方がこのような状態で来る」ことを社員に説明し、部内でどのような仕事があるか考えてもらうなど、社員全員で対応しています。
また、「気分が優れないので今日は帰らせてください」という要望や朝に電話での休みの要望などにも柔軟に対応し、とにかく働きやすく居心地がいいように、社内環境には最大限配慮しています。
精神障がいのある社員は、ちょっとした言動に敏感で、気持ちの浮き沈みによって仕事も不安定になることがありますが、何かあれば必ず対応を検討し、1 つ1 つ解決するようにしています。
こうした職場環境の整備もあり、弊社で頻繁に開催している学生のリクルート説明会では、障がいのある社員が試験官、待合室からの誘導、資料の配付から説明まですべてを担当しています。また、障がいのある社員は、とにかく真面目で前向きに仕事に取り組んでくれるため、少人数でボリュームのある仕事を行う現場では欠かせない存在となっています。

障がいのある社員のための業務の切り出しは簡単ではありません。しかし、その人の能力や適性を見極めて仕事を切り出せば必ず大きな戦力となってくれます。まずは支援機関の方々に相談しながら、障がい者雇用に取り組んでみてはいかがでしょうか。

■雇用事例4コマ「少し時間はかかるけど 一生懸命覚えて私も会社に貢献しています」

■お問い合わせ

ひゅーまにあ総合研修センター アシストグループ [email protected]