お話を伺った方

お話を伺った方
指導員 津田ひろみ 様

1954 年にクリーニング店として仙台市で創業。1964 年に株式会社新陽ランドリーとして法人会社設立。病院の白衣、向上職員のユニフォーム、介護施設向けの清拭タオル、利用者の私物やホテルリネンなどのクリーニング会社。また、白衣やユニフォーム、テーブルクロスなどのレンタル事業も好調。

昭和55 年頃は、知的障がい者の施設入所者が働く場はほとんどなく、支援制度も確立されていませんでした。このような状況であったため、ある団体から知的障がい者を工場で雇用してもらえないだろうかと相談を受けたことをきっかけとして、障がい者を受け入れるようになりました。
クリーニング工場における仕事は、比較的単調な業務が多く、また危険な作業も少ないため、障がい者を受け入れやすい環境です。こうした職場環境も手伝って、1 人目を受け入れたあとも障がい者雇用に継続して取り組んでおり、これを前提とした会社づくりを進めてきました。

弊社では現在、全社員数63 名のうち身体障がい者4 名、知的障がい者38 名、精神障がい者1 名の合わせて43 名の障がいをもつ社員が働いています。
弊社では、工場内に、障がいのある社員を援助する業務遂行支援者や指導員を配置しているほか、障がいのある社員の特徴や指導法などの情報を、指導員同士で共有しています。また、これまで20 年以上取り組んできた障がい者雇用のノウハウや知識を、社員全員に伝える場を設けています。
このような取り組みにより、障がいのある社員の離職はほとんどありませんし、特別支援学校や宮城障害者職業能力開発校からの見学・実習生はスムーズに就職しています。
今後も毎年1 名程度の採用ができるよう取り組んでいきます。

弊社は、足の不自由な方が車いすを必要とするように、知的障がいのある方には、彼らのできない部分を他の人がサポートすれば、他の人と同じように働けると考えています。
そのため、障がい者以外の方の採用にあたっては、「障がい者と一緒に働きたい人」「お世話好きな人」かどうかという点を重視しています。
また、現在はきちんと制度化されているジョブコーチのような役割を担う指導員も15 年以上前から配置しています。障がいのある社員が休憩時間などにいつでも相談できるような環境です。この指導員には、子どもと接するお母さんのような資質も求められるため、女性社員が結婚・出産後も安心して働けるよう、福利厚生などの職場環境を整えています。これにより女性社員も復職でき、なおかつ障がいのある社員のサポート役も確保できます。
過去に、30 歳を過ぎて体力が低下し、障がいのある社員が離職した事例があったため、体力の維持・向上を図る余暇活動としてスポーツを取り入れました。軽いランニングや卓球、バスケットボールなど、各自ができる範囲で取り組むことに会社として支援しています。
いまでは各スポーツ大会に参加して上位に入る方や卓球においては世界ランキング10 位前後の方もいます。スポーツを通して得る自信がモチベーションの維持にもつながり、就労意欲や作業能力の向上など、仕事にも良い影響を与えています。

障がいのある社員を援助する指導員が、1 人で困らないように配慮することが大切だと考えています。そのためにも指導員同士のコミュニケーションを図り、情報を共有することで負担を軽くし、なにか問題があれば上司に相談できる環境づくりが必要です。
また、プライベートでも、旅行や誕生会など、障がいのある社員と一緒になって楽しい時間を共有することも大切だと思います。

■雇用事例4コマ「社員の条件は障がい者と一緒に働ける人 そしてお世話大好きな人」

■お問い合わせ

ひゅーまにあ総合研修センター アシストグループ [email protected]