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上手な「仕事の教え方」とは

障害のある人に仕事の指示を出す時、それぞれの障害特性に応じて「教え方」を工夫したり変えたりする必要があります。

その人に合った教え方は、本人の能力を引き出すことができますが、反対に合わない教え方を続けると、教える側・教えられる側の双方がストレスを感じるだけでなく職場定着を妨げる要因になってしまいます。

では、障害特性に合った教え方とはどういうことでしょうか?例を挙げてみます。

例えば、発達障害の一つである自閉症スペクトラム障害の特性として「視覚優位の学習スタイル」というものがあります。つまり「見て」覚えることが得意。もちろん個人差はありますが、このような特性のある人にとっては言葉での指示よりも「見本を提示する」「やって見せる」ことでスムーズに指示を理解できることがあります。これらを「モデリング」と呼ばれます。

モデリングには「先行モデリング」と「同時モデリング」と呼ばれるやり方があります。

先行モデリングは、教える側が先に見本となってやって見せ、その後に教えられた側がそれを再現します。一方、同時モデリングは教える側・教えられる側が同時に行動して1つずつやり方を確認していきます。作動記憶(ワーキングメモリ=情報を一時的に保持しながら操作する機能)に困難さがある場合は、先行モデリングだと覚えきれず、同時モデリングのほうが理解しやすいとも言われています。

・「視覚優位」の学習スタイルの人に、「言葉の指示」が中心になっていないか?
・「作動記憶」に困難さがある人に、「先行モデリング」で教えていないか?

もちろん、どのような教え方が合っているかは、障害名や診断名だけで一概には言えません。特性に応じた教え方の前提には、まず特性を知ること、つまりアセスメントが重要です。チャレンジドジャパン各センターでは、アセスメントに応じて支援計画を立案し、どんな教え方が合っているかを訓練の中で確認し、就労先へ申し送りをしています。

また、障害者雇用を実施している事業所向けに、「障害特性に応じた教え方」や「対応の仕方」をテーマに研修をおこなっています。ぜひ一度、ご相談ください。

 

ご相談・お問い合わせ

チャレンジドジャパン 総合研修センター(担当:上原) [email protected]
ウェブサイト https://souken.ch-j.co.jp